時のことのは




【時 間】  【 朝 】  【 昼 】  【 夕 】

■ 朝の章 

季語 1   暁の別れあかつきのわかれ

かって、男性が女性のもとに通う妻問婚つまどいこんだった時代、女性と夜を過ごした男性は、鶏鳴とともに別れたことを、暁の別れといった。


季語 2   押し明け方おしあけがた

押し明け方や引き明けも夜明けの意。


季語 3   春暁しゅんぎょう

暁も曙も、現在では明け方の意味で使うが、フルからは区別されていた。
暁は、夜を三つに分け、宵、夜中につづく三番目の夜で、夜明けのまだ暗い時間のこと。
春暁は春の季語になる。


季語 4   かたわれ時かたわれどき

まだ薄暗くて誰だかわからない頃を言う。


季語 5   仄々明けほのぼのあけ

夜のまだ明ききれないころ。
白々明けは夜が白々と明けるころで、朝がほんのり明けてくるころは白々明けと言う。


季語 7   朝惑いあさまどい

朝から眠たいこと。とくに春は、「春眠暁を覚えず」といわれるように、夜が明けてもまだ眠っていたい季節です。