時のことのは




【時 間】  【 朝 】  【 昼 】  【 夕 】

■ 時間の章 

季語 1   露の間つゆのま

木の葉の上に降りた露は、すぐにはかなく消えてしまう。ほんのわずかな時のことを、露の間という。
瞬(またた)く間は、まばたきをするくらい短い時間をいう。


季語 2   寸陰すんいん

一寸の光陰の意。「光」は日、「陰」は月を意味し、光陰は月日、歳月のことです。
寸陰はわずかな時間で、「光陰矢の如し」は、月日の過ぎ行く早さを表現する。


季語 3   刹那せつな

仏教のことばで一瞬のこと。
75分の1秒とも、指を弾く時間の65分の1の長さともいう。


季語 4   一日千秋のの思いいちにちせんしゅうのおもい

「秋」には時や年の意味もある。
愛する人には、一日逢わないで、それが千の秋、つまり千年と思われるくらい長く感じられる。
一日千秋の思いは、それほど強く相手を思うこと。待ち遠しいこと。


季語 5   悠久ゆうきゅう

「悠」は遥か遠く、ゆっくりしたなどの意。「久」は時間的な長さを意味する。
悠久は遥かに長い時間。


季語 6   星霜せいそう

「星」は一年で地球をめぐり、「霜」は毎年冬に降りることから、星霜は年月のこと。