時のことのは




【時 間】  【 朝 】  【 昼 】  【 夕 】

■ 夕の章 

季語 1   暮れ泥むくれなずむ

「泥む」は滞る意で、日が暮れそうでなかなか暮れないことを暮れ泥むといいます。
暮れ始めることを暮れむとか暮れといい、暮れてから明るさが残ることは暮れ残るという。


季語 2   うそうそ時うそうそどき

「うそうそ」は不安で落ち着かないことで、どちらともつかないことを言います。
うそうそ時は明るくも暗くもない時間です。


季語 3   夕さりゆうさり

夕方になること。夕ましも夕暮れのことでです。
灰暮ほのぐれは、わずかに暮れかかることで、薄暮は薄明かりの残る夕暮れです。


季語 4   火点し頃ひともしころ

日暮れとともに、ひとつ、またひとつと家に灯がともること。


季語 5   夕轟きゆうとどろき

恋しさは、黄昏時につもるものですが、恋する気持ちが、夕暮れ時に心を騒がせることを夕轟きといいます。