製 作 手 順

NO 1

 「本取り」
  必要な面の大きさに、用材を切り出します。普通は木の中心が「面」の表面になるよ
  うに利用します。
  用材は、長さ23cm、幅15cm、厚さ7.6cmが基本です。

NO 2

  中心線を引き、平面型で輪郭を引き出します。
  その後、四隅を鋸で引き落とします。例示は神楽面の」阿亀」でしめしてあります。

NO 3

 「粗削り」
  鑿を使って骨格を打ち出していきます。
  例示は、神楽面の「阿亀」でしめしてあります。

NO 4

 「粗彫り」
   眼の部分を形にしてゆきます。
   ここで粗彫りが終了です。
   ここで、裏を持ちやすいように60%程削ります。
  「小作り」
   書き入れた線等が消えたら書き入れしながら、使いやすい刃物で、粗彫りの鑿後を
   平にしてゆきます。
   これは、小作りが終了した状態を示してあります。  

NO 5

 「裏面の処理」
  「面」が、演者の汗等で傷むのを防ぐため、漆等を裏側に引きます。  

NO 6

 「彩色」
  下塗りが終了した状態です。
  胡粉を3回引いて、サンダーバードで研ぎ出します。
  これを3回繰り返します。

NO 7

 「彩色」
  下塗り完了後上塗りします。   上質の胡粉に肌色等の絵の具を混ぜて作り出します。
  その後に、目・口・歯・髪等を書き入れます。   

NO 8

  これで完成です。