ヒシクイ観察でのお願い


イラスト7

 ここ数年、ヒシクイを見に来る人も多くなり、近づいて警戒させたり、放し飼いの犬に追われることもあります。
そんなときに逃げ込む霞ヶ浦や小野川も、水上バイクや釣り人のボートがいると安心できません。
オオヒシクイを保護するために、干拓地の農家のみなさんや地域住民の方々の協力があり毎年渡来してきます。
はるばる飛んでくるヒシクイが安心して暮らせる環境を整えていきたいものです。

◆ヒシクイのために
 ヒシクイは日中の大半を「食べる・休む・眠る」で過ごしています。 とりわけ食べることは6割近い時間をかけています。
夜は暗くてはっきり分かりませんが、休むだけでなく餌を食べているようです。
また自動車や人が近づくと警戒しますが、危害を加えないと判断すると元のように食べ始めます。
危険を避ける以外、遠くへ移動することはあまりありません。 カラスや犬にちょっかい出された時は、歩いたり舞い上がって逃げます。
相手をおどしたり攻撃することはありません。


◆よくヒシクイを見に来ている方々からお話をうかがいました ●ブーブー合戦
 たまに家族どうしで口げんかみたいなことをしているよ。 おとうさんどうしが顔つきあわせてブーブー鳴いて、となりでお母さんどうし、そのとなりで子供どうしっていうふうにブーブー鳴きあって、数の多い方が勝ちってわけ。面白いね。

●みんななかよし
 とにかく群れがまとまってるのよね。 飛び立つときも必ずみんな一緒。1羽だけ置いていっちゃったり、仲間はずれにしたりなんてしない。 それに群れの中の家族もまた仲がいいみたい。
朝まだ寝ている子を親がくちばしでつついて起こしてあげたりしてるわ。

◆地元の人ならだいじょうぶ
 地元の農家の人たちは、冬のお客さんたちをあたたかく見守っています。
ヒシクイがいるときは、その田圃の作業は後まわしにしているという方もいました。 また、越冬期間中の主な餌になる2番穂を残すため、耕すのを控えてくれる方もいます。
そんな気持ちが伝わるのか、ヒシクイも農家の人たちには、わりに警戒しないようです。

◆ヒシクイの観察マナー  〔ヒシクイの観察は堤防上からを守りましょう〕 

急な動きをしない
 一定の距離を置いていても、ヒシクイは動くものに敏感に反応します。 じっとしていると警戒をときますが、動くとヒシクイから遠ざかるものにも警戒します。 なるべく動き回らずに見ていましょう。

釣るのは魚
 捨てられた釣り糸が脚や羽にからまった鳥がいます。 釣り糸はくさらないため、外すことの出来ない鳥は一生不自由なままなのです。 マナーを守って釣りを楽しみましょう。

田んぼは仕事場
 田んぼは農家の人たちの仕事の場です。 勝手に入ったり畦を踏み荒らしたり、作業のじゃまになったりしないように気をつけましょう。
空き缶などのゴミを持ち帰るのは常識です。

半径100M以内には近づかない
 ヒシクイは接近するものを警戒します。 「近くでよく見たい」「アップの写真を撮りたい」などという気持ちは、ぐっとこらえましょう。
またエサをやろうと近づくのもヒシクイにはありがた迷惑。少なくとも半径100メートル以内に近づかないようにしましょう。

小野川へのボート乗り入れ自粛
 ヒシクイは、小野川を塒や避難場所に利用します。  バスボートや水上バイクが疾走すると、安心して利用で来ません。11月から2月の越冬期間は、小野川への乗り入れを自粛しましょう。